るっくばっく てんいやーずあごおー

むっしむしですな。

梅雨に戻ったかのような湿度だけども、六月と思えんような陽射しが注いだ日々に比べれば大分マシではあるのですが。

さて、そんな前置きとは関係なく――僕は十年ほど前に仕事を辞めた際、どうせ時間できたし今までとは無縁のことに手ぇ出してみようとゲーム会社のテストプレイヤーのバイトをやったことがあります。

学生時代アホほど鉄拳やってたしゲームしながら金もらえるとかサイコーじゃん! と舐めきった気持ちで受けたのですが、そこには超体育会系な開発主任がいて指示の取り違えやバグ発生の勘違いをすると、退勤後下手すると一時間近くもこんこんと説教される安定の黒な職場でした(まあ金もらうわけだし叱られるのは仕方ないけど。でも一方的に高圧的なのはねぇ…質問もしづらくなるし)。

とはいえ受かっちまった以上やるしかない、数ヵ月だし! と腹決めて続けられたのは自分以上に怒られている人がいるからというネガティブな理由で――メンバーの中では僕も怒られる回数は上位の方だったのですが――開発主任に気に入られているという人もやっぱどっかで怒られるという、これまたネガティブな理由があったからでした。

ここで終われば辛かったけど何とかやり切った記憶! 程度で終わるのですが、マスターアップの前日か二日前、ぼんやりともう飽きてたゲームをプレイしていた僕は、何の因果か発生率100%の致命的なバグを見つけてしまいした。

開発室の方ではちょっとした騒ぎになり、修正業務で残業確定。テストプレイヤーも残ることとなりバグを見つけた僕はバイトのメンバーから殺気立った目で見られるという理不尽な夜を過ごしました。が、翌日、鬼のようだった開発主任から初めて褒めてもらえたことで、まあ成功体験? というやや上方修正な気分で就業期間を終えることができたのです。

人間の心理って単純ですな。いや、僕が単純なだけかもしれないですが。

とはいえもう二度とやりたくない仕事ですネ。今日、そういえばあれから十年立ったなぁ…とふと思い立ち、仕事も休みなのでぶらりとその会社のあるビルを訪れてみたら、やっぱりブルーな気持ちになりましたし。

そんなアレな過去も、今の自分の糧にはなってるってことで。